診療について

神経内科、血液内科、膠原病内科についての説明です。

神経内科

診療について 脳血管障害、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、アルツハイマー型認知症などの中枢神経変成疾患、筋萎縮性側索硬化症、ギランバレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎などの脊髄から末梢神経疾患、重症筋無力症、多発性筋炎、てんかん、頭痛などの疾患を広くカバーしています。とくに脳梗塞救急治療では、2005年よりt-PAが認可され、発症3時間以内の超急性期の血栓溶解療法が保険診療で行えるようになりました。脳卒中治療では、出雲市の救急救命士と全面的に協力し、血栓溶解療法の恩恵を受ける可能性のある患者さんが増加しており、クリニカルパスによる最適な治療計画の作成、言語聴覚士による高次脳機能評価・リハビリテーションを行っています。

 昨年から回復期リハビリテーション病院などと協力し、脳卒中後に患者さんがより効果的なリハビリを受けられるように連携パスを作成し、効率の良い治療を提供できるように努力しています。また、全国脳卒中専門病院と共同で標準データベースによる評価システムを開発し、日本脳卒中協会の脳卒中データバンク事務局として、統計や治療効果の評価に役立てています。さらに当科は脳卒中合同ガイドライン委員会による「脳卒中治療ガイドライン2009」作成や、「島根県脳卒中発祥予防のための治療指針」にもかかわっており、全国や島根県の脳卒中診療の中心的役割も担っています。

診療について

 パーキンソン病や脊髄小脳変性症の患者さんに対しては、2006年から経頭蓋反復磁気刺激治療(rTMS)を開始しています。

また放射線科との協力により、24時間の緊急MRI撮影による脳梗塞の早期診断、最新画像診断ソフトVSRADによるアルツハイマー病の早期診断、頸動脈エコーによる動脈硬化の早期診断と脳卒中への進展予防、電気生理学的検査、筋・神経生検などを十分に活用し、治療可能な疾患を正確に診断し、積極的な先進治療で成果をあげています。

 

血液内科

 血液内科では白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍や再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、骨髄異形成症候群などの特発性造血障害の診断、治療を主に行っています。造血器悪性腫瘍については、化学療法のみならず適応症例に対し自己、同種あわせ年間10例程度の造血幹細胞移植療法を行っております。

 さらに、2006年2月日本臍帯血バンクネットワークの登録施設に認定され今後臍帯血移植も積極的に行っていく方針です。多発性骨髄腫に対しては、化学療法や造血幹細胞移植術以外の治療法としてサリドマイド療法にも取り組んでいます。さらに当科の特色としては、腫瘍科との連携の下に、他診療科・施設で難治性と診断された固形癌多発転移例等で適応と判断された症例に対しては積極的に化学療法、造血幹細胞移植を行っております。

 また膠原病グループとの連携で自己免疫関連血球貪食症候群などの血液/免疫領域の特殊な疾患の診断、治療にも対応しています。

膠原病内科

診療について

 膠原病内科では膠原病、膠原病類縁疾患、血管炎症候群全般の専門医療を行っています。膠原病の治療にはステロイド剤が中心的に用いられますが、難治症例には様々な免疫抑制剤、血液浄化療法、大量ガンマグロブリン療法、抗サイトカイン療法などを組み合わせた治療を行い、良好な治療成績を得ています。

 山陰には膠原病・リウマチ専門医が不足しており、山陰地方の住民の方々の、我が診療科へ寄せられる期待は非常に大きいものがあります。従いまして、当科では益田医師会病院にも、派遣医師によるリウマチ膠原病専門外来開設し島根県西部地域の診療に当たると共に、膠原病友の会やリウマチ友の会などにも積極的に参加するなど、患者様の勉強会や交流会にも力を入れております。