医学生・研修医の方
Student & Resident

診療科長からのメッセージ

脳神経内科

脳神経内科のフィールドへようこそ。この学問と診療の面白さがわかってしまうと、深みへハマって抜け出せません。脳卒中、認知症、神経変性疾患、免疫疾患、末梢神経・筋疾患などその多様性だけでなく、同じ疾患であってもどれ一つとして同じ顔を見せず、興味をそそる点が溢れ、その診断プロセス、検査の組み立て、治療法の選択により、患者さんを笑顔にできる。私にとっても30年の診療で飽きるどころか、その奥深さに常に研修医のような新鮮味を感じることができています。当科では高齢化社会でニーズの高まってきている脳神経内科の面白みを十分に堪能してもらえるように、常に興味を抱かせるような教育を心がけています。脳神経内科医として一連の疾患を学びながら、後期研修や専門分野の修得が円滑にできるようにサポートします。各領域で最先端の知識と診療技術を習得出来る様に配慮します。神経内科専門医、脳卒中専門医に始まり、興味に応じて、認知症専門医、各種神経疾患領域の専門医、臨床遺伝専門医などを取得できます。診療上の興味は、必然的に臨床研究への着手、基礎研究技術を利用した新たなエビデンス創出、診断・治療法の開発へ向かうことを見越して、指導できる専門スタッフを配置しています。今世紀はコンピューター解析や遺伝子や分子生物学的分析技術の著しい進歩に伴い、脳神経内科疾患の原因解明が最も進歩し、脳と全身臓器との関連から、新たな治療法が開発されます。当科では皆さんが主役となり、共に喜びを分かち合いながら、新たな診療の境地へ至り、神経難病患者さんの心に寄り添いながら、治癒を目指した治療を推し進めていきましょう。 そして、脳神経内科疾患が多様なように、皆さんの個性や好みの多様性を生かしていくことで、お互いにそれぞれの医師の意見を尊重できる診療科を目指しています。

脳神経内科 診療科長
長井 篤

膠原病内科

2020年4月1日付けで附属病院難病総合治療センターの教授をに就任しましたが、引き続き、膠原病内科診療科長として当科のスタッフと共に、膠原病の診療・教育・研究に尽力いたします。また、医学は常に進歩しており、治療法も変遷しています。診療科内では、共に学ぶ仲間として、意見や考えを言い合うことができる科を目指しています。様々な医師のライフステージにおいて(例えば、女性の出産育児など)、互いに支え合い協力し合える診療科です。
私自身が、膠原病リウマチ専門を選んだ理由の1つは“難病”といわれる疾患が多いこの分野の原因を何とか突き止めたいと思ったからでした。その目標は、現在のところ叶っていませんが、私が医師をしている間に医学の進歩により多くの治療法が変わり、患者さんの予後やQOLが改善しました。膠原病の診療は変化があり、とても興味深いものです。専門医としてエビデンスに基づいた治療をしていく大切さもありますが、全身疾患であり、薬の副作用にも注意しながら診療していくため、内科医としての総合力も身についていきます。患者さんの一生を見据えた治療が重要です。患者さんには病気とつきあっていただく必要がありますが、私たち医療者は、患者さんの一生をサポートする気持ちで診療に当たっています。では、どんな人が膠原病内科の医師に向くか?——患者さんを診るのが嫌いでなければ、すべての人が向きます。
研究をしたい人、地域医療に貢献したい人、スタッフの要望に配慮してまいります。是非、一緒に膠原病内科を学んでまいりましょう!!

膠原病内科 診療科長
村川 洋子